オードリー・タン氏から学ぶ組織/人とテクノロジーの関係性や変革へのアプローチの仕方

セッション紹介記事

概要

テクノロジーが重要であることがわかっていても、古く大きな組織では思ったように物事が進まない、という状況が各所見られます。台湾で政府という古い組織の中で、オードリー・タン氏がどのような考え方でアプローチしているのか、そして、有名なマスクの在庫を Web に表示するエピソードなどの高いアジリティをどうやって実現しているか、その裏側にある手法や考え方について、深堀りしてインタビューを行います。トップダウンの強いやり方ではない、ボトムアップで優しいやり方、かつ、組織をハックするようなちょっと違った角度からのアプローチなど、彼女の進め方から多くの学び、気付きを皆様にお届けできればと思います。

スピーカー

AudreyTang

digitalminister.tw
Taiwan’s digital minister in charge of Social Innovation,
Youth Engagement and Open Government

Twitter:
@audreyt Instagram:@digitalminister facebook:shu.w.zhengwei

オードリー・タンは台湾のソーシャル・イノベーション担当のデジタル大臣である。
オードリーは、コンピューター言語である Perl と Haskell を再活性化させ、同時にダン・ブルックリン氏と共同でオンライン・スプレッド・シートである EtherCalc を構築したことで知られている。
公共部門に於いては、オードリーは台湾の国家発展委員会のオープンデータ委員会委員及び国民基本教育(小学校から高等学校まで)のカリキュラム委員会の委員を務め、台湾の歴史上初と試みであるネット規則制定プロジェクトを主導している。
プライベート部門に於いては、アップル社でコンピューター言語についてのコンサルタントとして仕事をし、オックスフォード大学出版とは集合辞書編集について、ソーシャルアルテックスとは社会的相互デザインについて仕事をしていた。
社会的部門では、“fork the government.”(政府の再構築)を合言葉に、市民社会実現の為の創造的ツールに焦点を当てた活気あるコミュニティである g0v(ガバメント・ゼロ)に積極的に貢献している。

安武弘晃

一般社団法人日本CTO協会 理事
カーディナル合同会社 代表社員

1997年NTT入社、その後、1998年に初期の楽天に飛び込む。ソフトウェア技術者として楽天のサービスを開発し、2005年執行役員、2007年より取締役常務執行役員としてグループ全体の技術を担当。2016年に楽天を離れ、アメリカに移住し、Junify Corporation を立ち上げ B2B SaaS スタートアップの世界へ。同時に、2013年よりテクマトリックス株式会社取締役、2019年より一般社団法人日本CTO協会理事、2022年より株式会社マネーフォワード社外取締役の他、数多くの日本企業のテクノロジー活用などのアドバイザリーを務める。2010年 CIO Magazine BEST CIO of Japan 受賞。